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〜きなクラス別館〜

【韓国の幼児教育】ヌリ課程の5領域の目標と内容

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現行のヌリ課程は以前の記事にあったように5領域で構成されています。

今回は、その領域の目標と内容を確認していきたいと思います。

 

身体運動・健康

目標

室内外での身体運動を楽しみ、健康で安全な生活を送る。

1)身体運動に楽しく参加する。

2)健康な生活習慣を身につける。

3)安全な生活習慣を身につける。

内容 
内容範囲
内容
身体運動を
楽しむ
身体を認識して動かす。
身体の動きを調節する。
基礎的な移動運動、その場での運動、道具を使った運動を行う。
室内外身体運動に進んで参加する。
健康に
生活する
自身の体と身の回りを清潔に保つ。
体に良い食べ物に関心をもち、正しい態度で楽しく食べる。
1日の日課の中で適切な休息を取る。
病気を予防する方法を知り、実践する。
安全に
生活する
日常の中で安全に遊び、生活する。
TV,コンピューター,スマートフォンなどを正しく使う
交通安全の決まりを守る。
安全事故(不注意による事故)、火災、災害、虐待、誘拐などに対処する方法を経験する。

日本の『健康』にあたる領域です。安全に関する内容は同じように示されていますが、TV,PC,スマホなどの情報機器を正しく使う項目が立てられているのが特徴的でした。

 

意思疎通

目標

日常生活に必要な意思疎通能力と想像力を育てる。

1)日常生活で聞いたり、話したりすることを楽しむ。

2)読むことや書くことに関心をもつ。

3)本や物語を通して想像することを楽しむ。

内容
内容範囲
内容
聞くこと
話すこと
言葉や話を関心をもって聞く。
自分の経験、感じたことや考えたことを話す。
状況に適切な単語を使って話す。
相手の話を聞き、話題に合った話をする。
正しい態度で聞いたり、話したりする。
正しい言葉遣いで話す。
読むこと、
書くことに
関心を持つ
言葉や文字の関係に関心をもつ
周囲の標識や文字などを読むことに関心をもつ
自分の考えを文字や似た形態で表現する。
本や物語を
楽しむ
本に関心をもち、想像することを楽しむ。
童話、童詞の言葉に面白さを感じる。
言葉遊びやお話作りを楽しむ。

日本の『言葉』にあたる領域です。幼稚園ではハングルの授業があるというのを見たことがありますが、ヌリ課程では文字の習得は示されていませんでした。

youtu.be

ハングルは学校に入ってからという専門家の方のお話や、今回のヌリ課程の改訂の方向でも”遊びが大切”というのは強調されています。

実際には幼稚園の頃から始める場合が多く、早期教育についての議論が様々なところで行われています。また機会があれば、まとめたいと思います。

社会関係

目標

自身を尊重し、共に生活する態度をもつ。

1)自身を理解し、尊重する。

2)他の人々と仲良く過ごす

3) 私たちが住む社会と多様な文化に関心をもつ

内容
内容範囲
内容
自分を知り、
尊重する
自分を知り、大切にする。
自分の感情を知り、状況に合わせて表現する。
自分にできることは自分でする。
共に
生活する
家族の意味を知り、仲睦まじく過ごす。
友達とお互いに助け合い、仲良く過ごす。
友達との葛藤を前向きな方法で解決する。
お互いに異なる感情、考え、行動を尊重する。
友達と大人に礼儀正しく行動する。
約束ときまりの必要性を知り、守る。
社会に
関心をもつ
住んでいる場所に対して、気になることを調べる。
我が国に対する自負心をもつ。
多様な文化に関心をもつ。

日本の『人間関係』にあたる領域です。日本では内容(13)高齢者をはじめ地域の人々などの自分の生活に関係の深いいろいろな人に親しみをもつ”に関連した”内容の取扱い”部分で家族に関して触れられていますが、韓国では項目として取り上げられている点に違いが見られました。

 

芸術経験

目標

美しいことと芸術に関心をもち、創意的表現を楽しむ。

1)自然と生活、および芸術から美しさを感じる

2)芸術を通して創意的に表現する過程を楽しむ。

3)多様な芸術表現を尊重する

内容
内容範囲 内容
美しさを
見つける
自然と生活から美しさを感じ、楽しむ。
芸術的要素に関心をもち、探してみる。
創意的に
表現する
歌を楽しんで歌う。
身体、事物、楽器で簡単な音とリズムを創ってみる。
身体や道具を活用して動きや踊りで自由に表現する。
多様な美術材料と道具で自分の考えたことや感じたことを表現する。
劇遊びで経験やお話を表現する。
芸術鑑賞を
する
多様な芸術を鑑賞し、想像することを楽しむ。
互いに異なる芸術表現を尊重する。
我が国の伝統芸術に関心をもって、親しむ。

日本の『表現』にあたる領域です。表現する方法として身体や歌、踊りなどを示している点が共通していました。

自然探究

目標

探究する過程を楽しみ、自然と共に生きていく態度を身につける。

1)日常の中で好奇心をもって探究する過程を楽しむ

2)生活の中の問題を数学的、科学的に探究する

3)生命と自然を尊重する

内容
内容範囲
内容
探究過程を
楽しむ
周囲の世界と自然に対して持続的に好奇心をもつ。
気になることを探究する過程に楽しんで参加する。
探究過程における互いに異なる考えに関心をもつ。
生活の中で
探究する
物体の特性と変化を様々な方法で探索する。
物体のを数え、数量を調べてみる。
物体の位置や方向、形を知って区別する。
日常の中で長さ、重さなどの属性を比較する。
身の回りで反復される規則を探す。
日常の中で集めた材料を基準に従って分類する。
道具や機械について関心をもつ。
自然と共に
生きる
身の回りの動植物に関心をもつ。
生命と自然環境を大切にする。
天気と季節の変化を生活と関連付ける。
日本の『環境』にあたる領域です。日本のねらいや内容に比べ、”比較する”、”分類する”など、具体的な操作が内容に示されていることが特徴的でした。

まとめ

韓国のヌリ課程における5領域を確認しました。

日本の5領域と似た構成になっていますが、さっと内容を確認しただけでもそれぞれに共通点や相違点が見られました。

ヌリ課程の解説書や遊びの解説書は、 教師だけでなく、幼児教育に興味のある人が誰でも読める内容になっています。子どもとの遊び方なども参考になる部分が多いので、興味のある方は以下のリンクから確認してみてください。

 

www.moe.go.kr

 

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